ネットワーク情報学部学生の皆さん、そしてこの学部を目指す高校生の皆さん、ネットワーク情報学部の最大の特徴は、学生主体の学部、学生が前面に出て活躍する学部であることです。学部ホームページの「注目情報|TOPICS」や「最近のニュース|NEWS」にはそうした情報が絶えず掲載されていますが、このメッセージを書いている時点では
- 『学生が実現した展示会―ボクらのコウサ展ものがたり―』が出版
- 2007年度プロジェクト発表会 国際大学対抗プログラミングコンテスト4年連続アジア地区予選進出
- 国際大学対抗プログラミングコンテストアジア地区台北大会で13位に
- 千代田カードプロジェクトが成果を実演・頒布
- ETロボコン2006のチャンピオンシップ大会で総合10位
などの見出しが見えますし、以前のニュースはそこにリンクが張ってあります(残念ながら,一部は学内でのみ閲覧可能)。これらは学部の学生達の努力の成果なのです。
ネットワーク情報学部はソフトウェア、コンテンツ、ITビジネスなど情報技術に関連する最新の分野を学び、かつその成果をなんらかの形にし、その成果をいろいろな機会に外部の人々も含めて公開する、腕試しをする学部でもあります。情報科学、情報技術の分野の進歩は急です。今からおよそ10年前、この学部の設置を検討していた頃には、まだ存在しなかった技術、アイデアがすでに普通のものとなって、携帯電話などに利用されています。では最新のことだけを学んでいれば、知っていればいいのでしょうか?
IT技術を、昔の人が、あるいは地球のどこかにまだいるかもしれない未開の人たちがみれば、魔法のように見えるかもしれません。でも、皆さんならすぐにわかることですが、そのバックグラウンドにあるのは魔法の呪文や賢者の石ではなく、科学的法則であり、数学的な論理です。ですから、そうした基礎をしっかりと学び身につけていないと、新しいアイデアを思いついてもそれを形にできないことになります。あるいは今の知識が陳腐化したときに対応できなくなります。
それと同時に、例えば「コンピュータ」という用語はITというような用語が一般化する前には「計算」と同義でした。その「電子計算機」が計算という概念を越えて万能の機械になったわけですが、それを使って「こんなことがしたい」とか「もっと便利に」というアイデアは、常日頃から多くの分野に関心を持つことで培われるのです。
科学の原動力もこうした「好奇心」です。基礎科学の重要性の繰り返しになりますがSir Isaac Newtonの言葉として(彼以前の人の言葉を引用しただけという説もありますが)"If I have seen a little further it is by standing on the shoulders of giants."がよく知られています。今ある科学知識はそれ以前の偉大な科学者達の成果の上にあるという含意でもあると思います。でもthe shoulders of giantsに乗って遠くを見ようという意欲、好奇心がなければ、それ以上の進歩、革新はありません。私が皆さんに望むことは、いろいろなことに関心を持って自分達の好奇心を形あるものにしようとする意欲です。ネットワーク情報学部はそういう君達を助けます。