経営学部長 瓶子 長幸
経営学部長 瓶子 長幸

9月1日に経営学部長に就任しました瓶子長幸です。
専修大学経営学部は、技術革新が進展する中、1962年(昭和37年)に創設され、4年後には創設50年を迎える、全国に数ある経営学部の中でも長い歴史を有している学部です。経営学部は、創設当初からコンピュータ教育に力を入れてきた、いわば進取の精神に富んだ学部といえます。今日では、それに加えて、実務経験のある教員や公認会計士などの実務家による講義、企業研修、企業による提供講座などを通じて、理論教育だけでなく、実務教育も積極的に行っています。まさに理論と実践を融合させる教育が、経営学部の教育方針であるといえます。
経営学部は、このような教育方針のもと、2007年度に新しいカリキュラムを導入し、「理論と実践の融合」をさらに具体的で充実したものにしようと取り組んでいます。学生諸君は、まず、「経営入門」「会計入門」「マーケティング入門」「情報処理入門」などといった必修科目で経営学の基礎を学びます。さらに、その基礎的な知識を本物にするために、多彩な演習科目が設けられています。演習科目は、教員と少人数の学生の双方向の授業形式で、学生は、自分で課題を見つけ、それを自分の力で解決していくことになります。この科目を履修することにより、学生諸君は、知識を単に覚えるだけでなく、考えて理解するという習慣を身につけることができるようになります。
また、現在企業はさまざまな問題を抱えていますが、学生諸君は、単に教員の講義を聴くというスタイルの講義科目や演習科目を闇雲に選択して受講しても、そのような問題を十分に理解することはできないでしょう。そう考え、経営学部はテーマ制を導入しました。すなわち、企業の抱えている種々の問題が10のテーマに分類・構成されており、学生はこの中から2つのテーマを選択して、講義科目や演習科目を勉強します。これにより学生諸君は、自分の選んだ「テーマ」を常に意識しながら講義科目や演習科目を学ぶことになりますから、以上の諸問題を確実に理解し、その解決策を見出すことができるようになるでしょう。
このように、経営学部は、常に、社会の変化やニーズに対応するとともに、学生への教育をそれに応じて改善してまいりました。この学部教育のより一層の充実は、現代のような複雑な時代においては、大学院との密接な連携なくしては十分には期待できないでしょう。大学院経営学研究科では、今年度から「経営学特修プログラム」が設けられました。これは、学部と大学院修士課程での計5年間の教育を通して学士と修士の2つの学位が得られる制度です。このプログラムにより、基本を学部で学び、大学院でさらに掘り下げた研究をすることが可能となり、学生は「複雑な時代」においても十分に対応できる能力を身につけられるものと信じています。
経営学部は、これからも、新カリキュラムに安住することなく「スクラップアンドビルド」を繰り返しながら、社会が必要とする学問を取り入れ、社会の変化に常に対応できる教育活動を展開してまいります。そして、そのような経営学部教育を通じて幅広いいわば専門教養を十分に培った学生が未来という大空へ自信を持って飛び立っていくのを、経営学部教職員一同は心から願っております。
【プロフィール】
(へいし・ながゆき) 一橋大学大学院商学研究科修士課程修了。同博士後期課程単位取得満期退学。1980年本学専任助手、81年講師、83年助教授、89年教授。専門分野は会計学。福島県出身。