社会学科
フィールドワークを重視し 現場から社会を見つめます。
日常生活のなかで当たり前と思っている事柄を疑い、その背景や社会の枠組みを考えることが社会学の視点です。社会学は家族や地域から、労働や福祉、メディアなど「人間」が社会と関わるうえで起きる現象のすべてが対象。この広い領域から自分の関心をもとに社会の姿をとらえる方法として、私たちはフィールドワーク(現場から発想する研究)を重視しています。社会の実態や問題を明らかにするには、都市や農村、工スニックコミュニティなど、様々なフィールドに足を運び、自分の目で見て、考え、そこで起きている現象を徹底的に調べて分析する姿勢が大切です。そして、今ある問題を常に社会とのつながりのなかで考え、理解することに取り組んでいきましょう。将来の進路を想定した3つの系や、
社会調査士協会によって認定される社会調査士資格の取得プログラムなどを積極的に導入し、目の前で動いている社会を多面的に、あるいは批判的にとらえ、さらに、社会に対して働きかけることのできる人材を育てることが社会学科の目標です。
3つの『系』
専門科目群は「文化・システム」系「生活・福祉」系「地域・エリアスタディーズ」系の3つの領域に分かれ、3年次から所属するゼミナールに関連する系を選択して学びます。それぞれの系はゆるやかに結び合っているため、学生は自分の視野や関心を他の系に拡げたり、そこで得た知識を自分の専門領域にフィードバックして研究を深めることができます。
「文化・システム」系
「現代社会論」をコア科目に「現代文化論」「ネットワーク・メディア論」「社会意識論」「比較社会論」など、コミュニケーションやメディア、文化や社会学理論への関心に応える領域です。
「生活・福祉」系
「生活の社会学」をコア科目に「家族の社会学」「仕事の社会学」「福祉の社会学」「ケアの社会学」など子どもから老人まで人の成長過程とそれを取り巻く環境という生活に密着した視点から実践的に学びます。
「地域・エリアスタディーズ」系
「地域社会変動論」をコア科目に「工スニシティと都市」「環境・災害・コミュニティ」「グローバル都市論」など日本の地域の変動に注目します。また、海外から来た人々のコミュニティにも関心を持って学びます。
学びを支える仕組み
少人数のゼミナール
1年次の「基礎ゼミナール」に始まり、2年次の「社会調査実習」や「文献研究」、3・4年次の「専門ゼミナール」まで、いすれも10名程度の少人数クラスで研究や討論を重ね、社会学の方法と多面的なものの見方を身につけます。
社会調査士資格取得をバックアップ
社会学科では社会調査士の資格(一般社団法人社会調査協会認定)を取得することができます。2年次の「社会調査実習」をはじめ、関連科目を雇修し、フィールドワークの技法を学ぶことで、無理なく資格を取得することができます。
充実した研究施設
社会調査の結果を統計処理して分析する専用のコンピュータルームや報告書の作成などに必要な社会調査実習室などを新設。共同研究や交流に利用できる「場」を設け、学びをサポートします。
教員からのメッセージ
自分の関心がどこにつながっているか それを常に考えてください。
樋口 博美 准教授(専門分野:生活の社会学)
社会学の出発点はこの社会に感じる、ふとした疑問。個人的な問題に過ぎないと思うようなことも学問として研究できることが社会学の魅力です。専修大学の社会学科では、自分の関心がどこにあるかを探るため、比較的自由に科目を選択できるようなカリキュラムが組まれています。それは自分の研究を深めるためには、どの科目を学べばいいか判断し、主体的に選び取ることもひとつの実践だと考えているからです。1・2年次には広い視野で知識や理論を学び、また、フィールドワークで実際の調査にも挑戦します。課題を立て、調査を行い、集めたデータをもとに考察を加え、報告書という形でまとめる経験は、3年次以降の卒業論文制作に活かされます。自分のなかの疑問をテーマに拡げていくために、何を調べ、どう考えて発表すれば人を説得することができるか、それを学ぶうえで、教員と学生の距離が近いゼミを中心とした少人数教育ほど相応しい環境はありません。社会の姿を多面的に知りたいという学生や人への尽きない関心を持つ学生と議論し、フィールドワークに取り組むことを楽しみにしています。
社会学科ではこんな授業を学びます。
「基礎ゼミナール」
入学するとすぐ10人前後の「基礎ゼミナール」に所属します。基本的な文献の輪読やグループ研究を通して、発表の仕方やレジュメの書き方といった大学生としての学習マナーを身につけます。
「社会調査実習」
各教員の専門領域に関するフィールドで実際に調査を行います。フィールドとなる地域や集団に対する配慮など、調査の最も基本的な部分から、自分の関心を調査にどう反映していくかのスキルまで実践的に学びます。
「特殊講義」
外部の講師を招いて、現代的なテーマを学ぶ科目です。若者を取り巻く社会やジェンダーに関する科目など時事的なトピックも盛り込み、学生の好奇心を刺激するとともに、社会の今とリンクを図ります。