専修大学法科大学院長 石 村 修
専修大学は、日本初の私立専門学校として、明治13(1880)年8月に法学教育を始めました。専修学校に続いて、後に「五大法律学校」と呼ばれる専門学校が神田地区に誕生したのも理由がありました。それは、明治国家を真の法治国家とするために必要とされた人材を作り出すことが急務であったからです。とくに、専修大学は「黒門」を擁し、東大の「赤門」、中大の「白門」と並んで、私学の雄とされてきました。今や専修大学は東京の中心の千代田区にあり、日本の立法・行政・司法機関が集約された「枢地」にあります。
こうした伝統と地の利を活かして、専門職大学院の一つとして専修大学法科大学院が、6年前に作られました。21世紀にむけた専修大学の教育理念である「社会知性」(Socio-Intelligence)の開発と専門職大学院の開設は、重なり合う内容を含んでいます。大学で修得した「知識・技術(能力)・心」を、広く社会の中で展開してもらいたい、という我々の気概が、この大学院には込められています。法科大学院では、将来の「法律家」を養成するという目的があります。法律家は職業の一つですから、本人にとっては日々の糧を得るための手段ですが、その職の性質から倫理性を伴います。そこで、法科大学院でなされる教育とは、「プロフェッション教育」の一環としてなされることになり、多様なカリキュラムを用意し、これを理解(学習する)することが求められます。
具体的に、専修大学法科大学院では、「議論する力」を養うことを目標として掲げてきました。それは、プロフェッションの特性を考慮してのことであり、法的な問題解決が議論という過程を経なければ解決に至らず、さらに、相手との議論のなかで真実(結論)がえられると考えるからです。少人数の授業、それは教員と学生の距離の近さであり、疑問を残さないで問題を理解する上では、最上の教育効果をもたらしてくれることでしょう。専修大学法科大学院では、勉学する上で最高の環境を整えました。個室制の高い専用の学習机、快適な図書館・端末室、付属の法律事務所等、最上の施設です。また、隣接してある学部の建物を利用できるという利便性も兼ね備えています。
