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学部長メッセージ

思考力を鍛え、議論する力をつけよう

文学部長 金子 洋之

文学部長 金子 洋之

 

 文学部将来構想委員会の委員長として「新・文学部」をどのように魅力ある学部にしていくかを検討してきました。英語英米文学科は大幅なカリキュラム改正を行い、他の学科は専攻を学科に昇格させました。新設の「人文・ジャーナリズム学科」は、文学部のまったく新しい部分です。生涯教育・東西文化・ジャーナリズムという三つのコースを通して新たな人文教育・研究の流れが生まれることを期待しています。

 今年度の入学試験では多くの志願者がありましたが、改革の評価が出るのは、卒業生を輩出する4年後です。

 はやりの言葉で「自分探し」というのがありますが、自分ひとりで内面を見て探すことはできません。人とかかわり、人との交渉の中で自分がどう行動するのか。そこから自分は何者かがわかってくるのです。大学での学び、特にゼミナールで論理的思考能力を鍛え、人に伝える力や議論する力をつけていくことは非常に重要であり、貴重な経験です。私が所属する哲学科では、1年次の基礎ゼミナールで、自分と異なる見解を持つ他者にどう反論するか、反論にはどう対処するかということを徹底的に訓練していきます。これによって得られた独自の「ものの見方・考え方」は、複雑化する社会の問題を論理的に理解し、生き抜いていく力となるでしょう。

 文学部では必修科目の割合が少なく、他学科の科目を選択できるので、より深く学びたい学生にも、幅広く学びたい学生にも、要求に応えられます。
 大学での学びは「わからないこと」が出発点。「わからないことを明らかにしたい」という好奇心あふれる学生を歓迎します。

【プロフィール】

(かねこ・ひろし)北海道大学大学院文学研究科哲学専攻博士後期課程単位取得退学。1991年本学講師、93年助教授、99年教授。専門は論理学。「ことばの働き、自分の考えをことばで他者に伝えられるのはどうしてか」を探る。北海道出身。

 

[ニュース専修2010年9月号より転載]

 

 

 

 



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