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戸津亜里紗さんに「まちかどのフィランソロピスト賞」

インドネシアに車椅子を送り続け「支えられ、支える立場にもなりたい」

 身体の不自由なインドネシアの子供たちに車椅子を送り続けている戸津亜里紗さん(ネット情報4)が、社会に役立つ寄付を行った人を顕彰する「第11回まちかどのフィランソロピスト賞」(日本フィランソロピー協会主催)の青少年部門賞を受賞した。

 生まれつき全身の筋肉が弱い脊髄性筋委縮症のため、車椅子で学校に通ってきた戸津さん。小学校5年で電動車椅子に切り替えた際、「使わなくなった車椅子をだれかに贈ろう」と考えたのがこの運動のきっかけ。ボランティア団体「空飛ぶ車いす」の協力を得て、10年間で30台以上の車椅子をインドネシアの障がい児学校に寄贈している。

 その活動ぶりは今年になって全国紙など各紙に紹介され、反響を呼んだ。東京・学士会館で同賞の表彰式が行われた12月1日にも2紙が紹介。活動の輪は大きく広がりつつある。
表彰式当日は新公益法人制度が施行される日に当たり、衆院議員の加藤紘一氏もお祝いに駆けつけた。

 母・薫子(かおる)さんと表彰式に出席した戸津さんは受賞あいさつで「両親とたびたび訪れるジャカルタの街では車椅子がほとんど見られない。自宅に閉じこもる障がいを持つ子供たちが気になった。父(正勝さん=国士舘大学政経学部教授)と相談してジャカルタの障がい児学校に最初に送った2台は、その学校で初めての車椅子となった。非常に喜ばれ、お礼の手紙をもらった時の衝撃は今でも忘れられない。『車椅子があった方がいい』という想像が『本当に必要なんだ』という確信、実感につながった瞬間だった。障がい者としてたくさんの人に支えられ生活してきたが、一人の人間として社会貢献をしていきたい。社会を支える側にも立ちたい。春を待ちわびる小さな花たちの可能性を広げるため、水と光を撒くような、フィランソロピー精神に満ちた社会を作るべく、これからもまい進してまいります」と、これまでの活動やインドネシアの印象、社会貢献の喜びや今後の抱負を語ると会場は温かい拍手に包まれた。

 ほかの受賞者は次の通り。◇まちかどのフィランソロピスト賞=今野忠成氏(川崎競馬場騎手)、三島治氏(静岡県磐田市・寝具販売店経営)◇特別賞=赤星憲広氏(阪神タイガース)

※ 

フィランソロピーとは、語源はフィリア(愛)とアンソロポス(人類)の合成語で、人類愛、博愛、慈善などの意味で使われている。アメリカでは主として非営利団体などに寄付することを指し、日本では「社会貢献」の意味で使われている。

受賞の喜びを語る戸津さん
▲受賞の喜びを語る戸津さん
審査員、受賞者のみなさんと
▲審査員、受賞者のみなさんと
 

 

 

 

最終更新:2008/12/05


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