地域の企業・団体からの課題を解決するキャリアデザインセンターの課題解決型インターンシップの成果報告が10月から11月にかけて続々と行われている。
10月23日には、日本理化学工業(株)からの課題「固形マーカーを活用した子供にやさしい街づくり」にチャレンジした経営学部・池本正純ゼミナールの6人がプレゼンテーションを行った。
同社の固形マーカー「キットパス」は、口紅と同じ原料を使用したクレヨン。つるつるした面であれば、窓ガラスや机にも書け、水で簡単に消せるのが特徴だ。同社の大山泰弘会長から「脳に最も刺激を受ける、3歳前後の子供を対象に多摩区内の子育てをしている母親グループにアプローチしてほしい。窓ガラスをキャンバスに使う企画の実施を」という依頼を受け、小池一徳さんら6人は、「イベントで素晴らしさを体感してもらおう」と企画。実際にキットパスに触れて、その良さと楽しさを口コミで広げてもらうことを考えた。
7月末に、区内のNPO法人「ままとんきっず」で開いたイベントでは主に3歳児に自由に絵を描いてもらった。「最初は戸惑っていた子供たちが、次第に体全体の力を使って描くようになり、驚いた」「実際に使う人と触れ合うことによって、キットパスの素晴らしさをさらに実感できた」と学生たちは感想を述べた。
8月に行った社会福祉法人「多摩すかいきっず」のイベントでは、5.6歳児対象ということもあり、前のイベントとは違った反応があったという。「画用紙とは違う、大きなスペースに絵を描くことの楽しさを感じたようだ」「消す作業を加えたことで、『楽しさ』と『後始末をするルール』を体験してもらえた」、「イベントを依頼する際には、困難なこともあったが、実際に子供たちと触れ合い、その喜ぶ顔を見たことで、達成感を得ることができた。笑顔が川崎の街全体に広がっていってほしい」と企画を実現させた喜びを話した。学生たちは、イベント報告と共に顔のペインティングやお風呂場での使用といった新しい使い方も提案した。
大山会長は、「人格形成に重要な幼児期に、外の景色が見える窓ガラスに絵を描くことで、自然のパワーを感じたのではないか。楽しみながら、後始末まで誘導したことは素晴らしい。しつけの材料にも使えることはPR材料となる。今後の事業展開に有効なアイデアをいただき、感謝している」と話した。 (大山会長は11月3日のテレビ東京「カンブリア宮殿」に出演しました)
11月2日には、納豆メーカー(株)カジノヤの「大豆から作るオンリーワン納豆」プログラムの成果が鳳祭で公開された。参加ゼミは新井範子ゼミ(経営)、池本正純ゼミ(経営)、石川和男ゼミ(商)の3ゼミナール。
同プログラムは納豆を原料となる大豆の栽培から製品の完成まで一貫して取り組むもの。神奈川県在来品種の津久井大豆を自分たちの手で無農薬で栽培し、製品に用いている。パッケージデザインは、石川ゼミの落ち着いた高級感のあるデザインが採用され、「専修大学共同開発」と表記されている。
完成品は鳳祭で販売され、予想を上回る412セット(1セット3パック入り)を売り上げた。購入者からの反応も上々で、キャリアデザインセンターには好意的な意見が多数寄せられている。好評をうけて同品は店頭での販売も予定されている。