2008年3月号  
ニュース専修 ウェブ版
    [10面]  
 

養護施設「ひかりの子」を応援する「専大の会」 

   
 

教員から教員家族、学生へ広がる輪

   
 
▲今年の正月に実施された交流スキー会で

子供たちと交流スキー25年

 専大の教員有志が児童養護施設「ひかりの子学園」(千葉県館山市)の子供たちと毎年交流スキー会を催し、今年25年を迎えた。

 同学園は、元文学部非常勤講師の近松良之氏(故人)が1980年に設立。当時、収容児童が少ないと補助金も少ない福祉政策のもと、少人数の家庭的雰囲気の施設として画期的な存在だった。しかも学資里親を募って高校まで行かせる施設であり、そのような施設は皆無であった。

 数年後、本学の「現代文化研究会」メンバーが実地調査で同学園を訪ねた際、近松園長から「子供たちと正月を過ごしていただけないか」と依頼された。暮れから正月にかけて子供たちは帰省するが、半数余りの身寄りがない子供たちは「居残り組」として寂しい正月を過ごす。

 「泊まりがけでスキーに連れて行こう」。スキー好きの教員が揃っていたことで上越への旅行が実現。スキーの手ほどきを受けた子供たちはすぐに打ち解け、予想以上に喜んでくれた。以来、「ひかりの子を応援する専大の会」として、学生や教員の家族にも輪が広がった。

 今年の正月は、子供たち17人と第1回から参加の大庭健、鐘ヶ江晴彦、宇都榮子の3教授に加え、学生や大学院生も参加した。哲学専攻博士後期課程の内藤宏樹さんはスキー1級の腕前で今年4回目の参加。修士論文で忙しく参加できなかった年に、前年親しくなった男児が「内藤のお兄ちゃんは来ないの?」ととてもがっかりしていたことを聞き、「論文は早く仕上げ、可能な限り参加しています」と笑顔で語る。

 2泊3日間の宿泊は、宇都ゼミ卒業生・狩野義久さん(昭56文)が経営する苗場のロッジを利用している。子供たちの旅行費用は会員だけではまかなえず、毎回学内で寄付を募り、150人もの教員が協力している。

 「年に1回だが、子供たちの笑顔に接するのはうれしい」と語る大庭教授。「スキー旅行の手伝いに来た学生たちが、夏休みに学習ボランティア活動や調査実習に同学園を訪ねるようになった。スキーで始まったひかりの子学園との交流が専大と社会とのつながりを太くする、よすがとしたい」と今後を語る。

 
 

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