2022.04.28 Thu
生物科学科トピックス一覧

【生物科学科】三角池調査班の顔合わせ会が行われました

4月23日(土)に三角池調査班の顔合わせ会と生物調査が行われました。
石巻専修大学の学内には、旧北上川の河口から約9キロ地点とつながる遊水地があります。この遊水地は「湾処(ワンド)」地形ともみなすことができ、自然の川と異なり魚類などの水生生物に安定した棲み処を与えるとともに、様々な植生が繁茂する場となっています。
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 この学内遊水地は「三角池」と呼ばれ、本学の高崎みつる研究室の所属学生と生物科学科の有志が集まった「三角池調査班」によって定期的に生態調査や保全活動が行われています。

 今回は、理工学部生物科学科4年次古畑 啓介さんを中心に10名の有志が集まり、三角池の生態系調査が行われました。

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三角池には調査用に複数の罠が仕掛けられています。今回の調査ではお腹に卵を抱えた産卵間近のフナも採取されました。今回の調査ではフナが多く採取されましたが、季節によってライギョやモクズガニが捕獲されることもあります。
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側溝と三角池をつなぐ狭い用水路に溜まった泥を何度も掬い上げ、その中に生息する生物を採集しました。
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採集された生物は、その個体数や特徴などを記録として残します。
<参加者のコメント>
●古畑 啓介さん(生物科学科4年次・長野県諏訪二葉高等学校卒)
今まで少人数で調査を行ってきたのですが、今回生物科学科のブログ等で参加を呼び掛けたところ多くの1年生から参加の連絡を頂き非常に驚きました。今後は、三角池を「生物多様性」、「外来種問題」、「環境保全」といったテーマを生物好きの学生が楽しみながら学べる場にしていきたいと思います。

●櫻田 郭人さん(生物科学科1年次・宮城県 塩釜高等学校卒)
初めて三角池の調査に参加したのですが、今後も調査に参加する予定なので自分用のゴム長を購入し調査に臨みました。調査では何度も池の底の泥を網ですくい上げたのですが、予想以上に重く、調査には体力が必要になることを知りました。

●阿部 允さん (生物科学科1年次・埼玉県本庄東高等学校卒)
入学式の時に三角池を見て「どんな生き物が生息しているのだろう」と興味を持ち、今回この調査に参加しました。今は寮に住んでいて生物を飼えないので、久々に生物に触れることができてとても楽しかったです。

●千葉 健生さん(生物科学科1年次・岩手県一関学院高等学校卒)
生物に関する色々な知識を得たいと思い三角池調査に参加しました。今回の調査で、遊水地の泥の中には様々な生物が生息していることがわかりました。また、その泥がある場所(種類)によって生息する生物が異なることを知りました。