専修大学社会知性開発研究センター / 古代東ユーラシア研究センター
古代東ユーラシア世界の人流と倭国・日本

2014年度 韓国・三国時代百済関係資料調査報告

 古代東ユーラシア研究センターでは研究プロジェクト「古代東ユーラシア世界の人流と倭国・日本」の主たる研究対象の一つである「朝鮮半島からの渡来人と彼らが日本列島内に形成したコミュニティの研究」を推進するため、2014年度12月27日(土)~2014年度12月30日(火)に韓国中西部地域を中心に資料調査を行った。韓国中西部地域は三国時代の百済の中心地であり、日本列島へ渡ってきた渡来人の出身地の一つでもある。今回の調査では百済の仏教遺跡・王宮跡・古墳などを踏査するとともに、百済関連資料を保管する博物館などで資料調査を行った。

※詳細は『東ユーラシア研究センター年報』第1号(2015年3月)を参照してください。

12月27日(1日目)
 9:45に羽田空港を出発し、12:15にソウル金浦空港に到着した。1日目はソウルの南側、黄海に突き出た泰安半島に位置する百済時代の磨崖仏の調査を行った。

日程表

羽田空港発(9:45)→金浦空港着(12:15)
→瑞山龍賢里如来磨崖三尊像(15:00~15:30)
→泰安東門里磨崖三尊仏立像(16:30~17:00)→全州市内ホテル

 
瑞山龍賢里如来磨崖三尊像  泰安東門里磨崖三尊仏立像

12月28日(2日目)
 2日目は全羅北道全州市・益州市周辺における遺跡の踏査および博物館における資料調査を行った。

日程表

全州市内ホテル→国立全州博物館(9:00~11:00)
→益山王宮里遺跡・遺跡展示館(11:30~12:30)
→益山双陵(12:40~13:10)
→弥勒寺跡・弥勒寺跡遺物展示館(14:30~15:30)
→笠店里古墳群・笠店里古墳展示館(16:30~17:30)
→大田市内ホテル

 
国立全州博物館  益山双陵
 
益山王宮里遺跡展示館  益山王宮里遺跡

12月29日(3日目)
 3日目は忠清北道清州市にある中原文化財研究院および忠北大学校博物館を見学した後に、中原文化財研究院が発掘調査中である忠清北道忠州市虎岩洞遺跡の発掘現場を見学した。

日程表

大田市内ホテル→南城谷山城(9:30)
→中原文化財研究院(10:00~10:45)
→忠北大学校博物館(11:00~12:00)
→忠州市虎岩洞遺跡発掘現場(15:00~16:00)
→ソウル市内ホテル

 
中原文化財研究院  忠州市虎岩洞遺跡発掘現場

12月30日(4日目)
 4日目は午前に国立中央博物館において資料調査を行い、午後、金浦空港に移動し、14:30に金浦空港を出発、18:15に羽田空港に到着した。

日程表

ソウル市内ホテル→国立中央博物館(9:30~12:30)
→ソウル市内ホテル→金浦空港
金浦空港発(16:20)→羽田空港着(18:15)

 
国立中央博物館