司書課程

司書課程概要

司書課程は、公共図書館、大学図書館、研究機関や企業の資料室などで、資料(図書、雑誌、CD、DVD、官公庁出版物、その他)を収集・整理し、利用者に対して適切に提供する専門職(司書)の養成を目的としています。

生涯学習社会といわれる今日、公共図書館や大学図書館の果たすべき役割は非常に大きく、利用者に対して的確で高いレベルのサービスを提供できる素養のある人材が求められています。また民間企業が、資料の組織化や情報サービスに関する高度な能力をそなえた人材を求める場合もあります。司書はまた一部の学校図書館(小・中・高等学校等)にも配置されています。

とはいえ、現在有資格者はあふれています。したがって安易な受講は何の役にも立ちません。各図書館から要求される人材は「実力のある人」「専門知識のある人」であり、単なる有資格者はむしろ敬遠されるといっても過言ではありません。図書館司書となってからも、自ら努力して絶えず専門性の向上をはからなければなりません。この課程を受講する人は、旺盛な知識欲と広い読書、それに専門分野についての十分な研鑚とが必要です。

こうした社会の今日的な要請を背景として、本学では多くの優秀な人材を社会に送り出すべく充実した教育内容を提供しています。

本学の司書養成の理念

専修大学は、「社会現象に対する自由でとらわれない研究を基礎とし、旧い権威や強力に対してあくまで批判的であることを精神とし、人間の値打ちを尊重する平和的な良心と民主的な訓練を身につけた若い日本人を創り上げることを目的」(学則第1条)として、教育と研究に取り組んできた。

しかし、21世紀という新たな世紀を迎えるに際し、この目的を時代に即したものとする必要性に鑑み、21世紀ビジョンとして「社会知性(Socio-Intelligence)の開発」を掲げた。社会知性とは、「グローバル化の拡大と異文化交流の進展、情報化の加速、少子高齢化の進行などの社会的課題が山積するなか、専門的な知識・技術とそれに基づく思考方法を核としながらも、深い人間理解と倫理観を持ち、地球的視野から独創的な発想により主体的に社会の諸課題の解決に取り組んでいける能力」であり、この開発を本学の学部および学科ごとの人材の養成に関する目的としている(学則第2条の2)。

本学司書課程においてはこの目的のもとに、各学部の教育課程における主題専門領域の知識・技術の修得を前提として、併せて図書館に関する基礎的な知識・技術を修得したものを有資格者として輩出している。図書館における専門的職員であるという自覚のもとに、自らの主題専門知識と図書館に関する知識・技術を活かしつつ、一層の研鑽に努め、常に社会状況に適合した図書館のあり方を展望し、他者と連携・協力して、現状を積極的に改革する意欲を持った司書の養成を行うことを理念とする。

資格を取得するための単位修得方法

司書課程の履修は、1年次から認めています。最低履修期間は3年間となります。資格を取得するための単位は、次表(司書課程科目一覧)の必修科目13科目26単位、ならびに選択必修科目2科目4単位以上、15科目30単位以上を修得しなければなりません。

司書課程科目一覧

必修  ◎選択必修  △選択
法令上の科目 本学における開講科目  備考 最低
修得
 単位

 分
図書館に関する科目
 位
科目名
 当

 位

 選




生涯学習概論 2 生涯学習概論 1234 2
26
図書館概論 2 図書館概論 1234 2
図書館制度・経営論 2 図書館制度・経営論 34 2
図書館情報技術論 2 図書館情報技術論 1234 2












図書館サービス概論 2 図書館サービス概論 234 2
情報サービス論 2 情報サービス論 34 2
児童サービス論 2 児童サービス論 34 2
情報サービス演習 2 情報サービス演習1 234 2
情報サービス演習2 234 2












図書館情報資源概論 2 図書館情報資源概論 234 2
情報資源組織論 2 情報資源組織論 34 2
情報資源組織演習 2 情報資源組織演習1 34 2
情報資源組織演習2 34 2






図書館基礎特論 1 図書館基礎特論 234 2 A

A分野・B分野・C分野のうち、2分野にわたって2科目4単位以上選択必修 4
学校経営と学校図書館 1234 2
図書館サービス特論 1 図書館サービス特論 234 2 B

学習指導と学校図書館 234 2
図書館情報資源特論 1 図書館情報資源特論 234 2 C

選択科目 博物館概論 1234 2
0
博物館展示論 234 2

司書課程サポート体制

司書課程就職(進路)懇談会 12月開催

図書館関係者をゲストに迎え、図書館関連の就職や大学院進学について懇談をしています。