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文藝創作[担当:小林 恭二]

ゼミナール名称小林恭二ゼミナール
研究テーマ文藝創作
ゼミナール所属文学部日本文学文化学科
学習内容小説の研鑽をするゼミナールである。学生は授業で6000字程度の作品を発表し、教員及び他の学生全員で批評する。新2年生の最初の作品には多少手心が加えられるが、その後はひじょうに厳しい批評がとびかう。殊に4年生は批評の中心で、手を抜いた作品や考えの浅い作品については辛辣な批評がなされることがある。反面、素晴らしい作品や新境地を示した作品に対しては、惜しみない賞賛が寄せられる。学生の印象を聞くと2年生時代はゼミに慣れるのに必死だが、3年生くらいからはやりがいを覚えるようになり、4年生になるとゼミを楽しみに登校する学生が増えるようである。金曜のゼミは通常3時間ほど。その間私語をする者はまったくなく、傍目にはお通夜のようである。しかしその間、3作品が発表され、批評文をA4用箋の裏表びっしり書き上げるので、ゼミ生は休む暇はまったくない。道場のように粛然とした雰囲気であるが、文藝創作を学ぶ者にとっては最高の場であると教員学生ともに自負している。
ゼミ生の人数男性10人、女性20人
開講日時など月曜日4限、金曜日4、5限
卒業論文・卒業研究卒業研究は、400字詰原稿用紙50枚以上の文学作品。
ゼミナール合宿年に一度夏、一泊二日から二泊三日程度の合宿を行う。主に懇親目的なので、これといった課題や研究活動は行わない。
OB・OGの進路一般企業に進む者が多いが、演劇や映画の世界に進んだOBも若干名いる。更に文学賞を受賞して作家デビューを果たしたOG(こざわたまこ)もいる。
OB・OG会仲ののいいOB・OGはしばしば会合を開いているようであるが、全員参加型のOB・OG会はない。
教員紹介指導教員は小林恭二。1957年生まれ。東京大学文学部卒。1984年、海燕新人文学賞を受賞してデビュー。1998年、三島由紀夫文学賞を受賞。主な文学作品に「電話男」「ゼウスガーデン衰亡史」(以上ベネッセ)「カブキの日」(講談社)「父」(新潮社)「宇田川心中」(中央公論社)「麻布怪談」(文芸春秋)。

また学生時代耽溺して俳句短歌に関する著書もある。「俳句という遊び」「俳句という愉しみ」「短歌パラダイス」(以上岩波新書)。

歌舞伎に対する諸著書もある。「悪への招待状―三人吉三の世界」「新釈四谷怪談」(以上集英社新書)「心中への招待状―曽根崎心中の世界」(文春新書)。

その著書は80冊を超える。
小林 恭二[研究者情報データベースへ]
その他教員、学生ともにきわめて個人主義的で、なれあいのムードはまったくない。が、ゼミ生同士の絆は強く、多くは卒業後も緊密に連絡をとりあい、友情を継続させているようである。余談ながらカップルも多く、すでに結婚した者もいる。
[2013年4月掲載]