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財務情報を用いた企業分析 [担当:内野 里美]

ゼミナール名称財務情報を用いた企業分析
研究テーマ財務情報を利用者の立場から検討し、財務情報が経済活動の様々な局面においてどのように分析・解釈されるかを勉強する。財務会計に関する知識とデータ分析の技術を融合し、最終的に卒業論文として、財務情報を利用した実証研究を完成させることを目標とする。教科書や先行研究の輪読や、財務データの収集・分析の実習を通じて、各自の研究テーマと分析モデルを選択し、卒業論文に取り組む力を身につける。
ゼミナール所属商学部会計学科
学習内容テキストの輪読を行う。章ごとに担当者を決めて、レジュメの作成と報告をしてもらう。報告に際しては、テキストの内容を理解することはもちろん、テキストの内容を越えた部分についても調べ、各自の理解を深めていく。輪読を通じて、プレゼン、質疑応答、討論を行う能力も磨いていく。さらに、財務データの収集・分析の実習を行う。

ゼミでの時間の使い方、レジュメの作り方、報告の仕方、役割分担などゼミの運営に関しては時間をかけて皆で話し合い、良いと思える方法を少しずつ探しながら進めていく。したがって、他のメンバーと協力して物事を進め、自分で考え実行する意思を持って参加することが大切となる。

最初に輪読する教科書(新田忠誓 執筆・編修. 2016.『全商会計実務検定試験テキスト財務諸表分析(7訂版)』実教出版)では、次のような内容を扱う。
1. 財務諸表の種類と入手方法
2. 財務諸表の例示と読み方
3. 財務諸表分析の目的と方法
4. 収益性の分析
5. 安全性の分析
6. 企業価値の分析
7. 企業間比較の実践
8. 期間比較の実践

次に輪読する教科書(徳賀芳弘 編著. 2016.『京都企業 歴史と空間の産物』中央経済社)では、次のような企業を実際に分析した論文を読む。
1. 京セラ株式会社
2. 日本電産株式会社
3. 株式会社村田製作所
4. オムロン株式会社
5. 任天堂株式会社
6. 宝ホールディングス株式会社
7. 株式会社ワコールホールディングス
8. ワタベウェディング株式会社
9. 株式会社京都銀行
ゼミ生の人数男性7人、女性2人、3年生9人
開講日時など毎週木曜日2限,3限
卒業論文・卒業研究4年次後期に卒業論文(個人研究)を提出してもらう。
サブゼミナール希望があれば今後実施したい(データ分析の実習など)。
ゼミナール合宿希望があれば今後実施したい。
OB・OGの進路進路は多岐にわたり、特定の業種に限定されていない。
教員紹介担当科目は、財務情報分析論、コンピュータ会計II、簿記論Iです。

取り組んでいる研究テーマは、1. 自発的な会計情報の開示、2. 経営者業績予想、3. 財務報告で利用される情報技術です。1については、企業が自発的に開示する会計情報が資本市場に及ぼす影響、2については、経営者業績予想をめぐる制度環境の変化が各方面に及ぼす影響、3については、情報技術の発展が財務報告の有用性に及ぼす影響を、実証的、理論的に明らかにしたいと考えています。
内野 里美[研究者情報データベースへ]
[2017年2月掲載]