私は海外研修国際交流奨励生制度を利用して、夏季休業中にネパールの首都カトマンズから車で10時間北上したカエラハニールという田舎に、ボランティアをするために3週間滞在した。
所属している団体主催のワークキャンプ参加メンバーの一人として、日本人11人と参加した。参加した理由は、以前にも他の団体のワークキャンプに参加したことがあり、今度は既存のプログラムに沿うのではなく、自分たちで作り上げたいと思ったからだ。
<大切なのは、笑顔。そして、心>
「ナマステー」と手を合わせて挨拶すると、恥ずかしそうに「ナマステー」と返してくれる。どうやらネパール人も、日本人と同じようにシャイらしい。
しかし2、3日もすると、近所の人たちもだんだんと覚えてくれるようになった。朝、ナマステーと笑顔で交わすと、おばあさんに手招かれ、チャイ(ネパール風ミルクティー)をご馳走になる。言葉は全く通じない。そこで開き直って、笑顔で、そして日本語で話しかけていた。「おばちゃん本当に元気だねぇ」おばあさんたちはきっとわかっていないけど、ケラケラと笑う。言葉は通じていないのに、不思議とそこにはいつも笑い声と笑顔があった。大事なのは「笑顔」、そして「あなたと話したい」という気持ちだと感じた。
<120人の運動会>
最終週の土曜日、日本にいるときから考えていたプロジェクト「ネパールで運動会」を行うことになった。なぜ運動会なのかというと、スポーツなら言葉が通じない状況でもデモンストレーションをすることで交流ができると考えたからだ。
私は集客リーダーとして、ネパール人も日本人も楽しんでもらうような集客をしようと思った。そこで、3人一組のチーム制にし、何人に声を掛けるができるかを競争した。そして言葉が通じなくても運動会をすることが伝わるよう、絵を入れたポスターも持って街中を1週間毎日練り歩いた。その結果、現地コーディネーターに80人集まればいい方だと言われていた中、大人から子どもまで120人を集めることができた。
始めはやらないと言っていた女の子たちでさえ、何度も「やろう!」と声を掛け、実際にやり方を見せることで最後には大縄跳びやボールを使ってドリブルリレーをした。
最後には参加賞として、12人で折り続けた折り紙のメダルを渡した。120個のメダルが現地の人たちの胸元にひかるのを見て、本当に誇らしくなった。そして何より、日本人もネパール人も笑顔だったことが1番嬉しかく、達成感を感じた。言葉が通じなくても、勇気があれば、誰とだって交流することができると思った。そしてその勇気によって、たくさんの笑顔を生みだすことができる。これからは今回の経験で学んだことを活かして、様々なことに挑戦し、多くの人と交流することで自分の視野を広げていきたい。