Department of Japanese Literature and Culture 本文へジャンプ

専修大学文学部

日本文学文化学科
(日本文学文化専攻)


日本文学文化をひろく学ぶ
 1966年に創設されて以来45年の伝統をもち、多くの人材を世に送り出してきた専修大学国文学科は、2010年に日本文学文化学科となりました。従来の伝統的な研究領域に加え、日本の文学や文化を国際的な視野から取り上げ、メディアや情報、さらには社会で役立つスキルを重視します。それが新しい現代志向の日本文学文化学科です。

 日本文学文化学科では、従来の研究領域としての上代文学から近現代文学、中国文学、書道を専門的に学べるのはもちろんのこと、文藝創作、出版・編集、アニメやマンガ、演劇、伝統文化、インターネットに至るまで、多彩な視野から日本文学と文化について学ぶことができます。

 2年次からのゼミナールでは、13人の教員スタッフが、少人数授業を軸にして、学び手の関心や興味、目的に応じた表現文化に関わる多角的な授業展開によって、研究と創造の機会を広げます。



日本文学文化学科の特色

●文学と文化を「よみとく」――読解
 文学や文化はどのように読まれ、解釈されてきたのでしょうか。また、現代に生きるわたしたちはそれらをどのように読み解くことができるのでしょうか。
 さまざまな時代やジャンルの文学研究・文化研究の成果を紹介し、ともに作品を読解する多彩な授業があります。
 日本は、近代以前は中国の文学や文化を、近代以後は西洋の文学や文化を受け入れてきました。読解には日本の<外>の文学・文化と比較する視点も重要です。思いがけない影響関係が明らかになることもあります。

●文学と文化を「つたえる」――発信
 文学や文化はどのようにしてわたしたちの手に届くのでしょうか。
 文学作品であれば「書物」がその代表的なメディアです。「出版文化論」は、大手出版社で長年編集者として活躍した経験にもとづく授業で、編集・出版の現場について知ることができます。
 現在、日本文学・日本文化は世界のさまざまな地域で人気を博しています。文学作品が次々と翻訳され、映画が注目を浴び、アニメやマンガという言葉はそのまま外国語のなかに取り入れられているほどです。また、文字を書くことを芸術へと高めた書道も外国の人々を魅了しています。日本の文学と文化の創造・発信・読解は決して日本の<内>に閉ざされたものではありません。

●文学と文化を「つくる」――創造
 わたしたちが親しんでいる文学や文化はどのように作られているのでしょうか。
 小説家による「文藝創作」の授業や書家による「書道」の実習によって、自分で作品を生み出し、創作の楽しみを味わうことができます。
 また文学作品の背景となった場所を訪れる授業「日本文学実地研究」によって、文学作品が生み出されるプロセスを追体験できます。
 他大学と比較して、わたしたち日本文学文化学科の大きな特徴といえるのは教員の充実です。日本文学や日本文化を学ぶ学科が12名もの専任教員から成るというのは珍しいことです。文学研究を専門とする教員のほかに、書家・小説家・編集者も専任教員として擁しています。

●日本の〈内〉から/日本の〈外〉へ
 「国際間のネットワーク利用共同授業」を行います。これは、インターネットを利用して、イタリア・韓国・ドイツなど外国の大学と遠隔授業や共同授業を行うものです。日本の〈外〉で、日本文学・文化はどのように研究されているのかを映像と音声によって知ることができます。わたしたちも〈外〉に向けて、研究の成果を発信することができるのです。
 
●卒業後の進路
 一般企業への就職はもちろんのこと、教員免許状(中学・高校国語、書道)、司書・学芸員の資格を取ることができます。また、作家や編集者など、クリエイティヴな仕事への道も開けています。大学院に進学して、さらに研究を深めていくこともできます。